就職活動をする上でついて回る面接。面接をやらない就活、なんてものはないと思います。正社員のみならずアルバイト・パートなど、仕事を始めるための関門が面接になります。
しかし
面接は苦手!!
という人は大多数だと思います。
私も面接は苦手です。
そこで今回は、面接について考えていきたいと思います。
面接の意味と目的
そもそも面接とはいったい何でしょうか。辞書で調べてみると
直接人に会うこと。特に、入社試験・入学試験などで、直接会って人柄などを知ること
という意味でした。
なるほど!!人柄などを知るために面接を行うんだ!!
ここでひとつ注目すべき点があります。「直接会って人柄などを知ること」の主語が誰なのか、というところです。
面接官が直接会って人柄などを知ることなのか、応募者が直接会って人柄などを知ることなのか、はたしてどちらなのでしょうか。
私は両方だと思います!!
面接官は「応募者が組織にとってふさわしい人材」なのかを見極めるために面接をし、応募者は「入るにふさわしい組織」なのか見極めるために面接をする必要があると思います。
この応募者は組織にとってふさわしい人材だ!!
この面接官が上司になるのか・・・
といったことも当然発生します。この場合は採用試験に合格しても内定辞退ということになります。
このように面接官・応募者の双方が「直接会って人柄などを知ること」を目的に面接をする、という意識が大事になると思います。面接と聞くと面接官主体のイメージがあると思いますが決してそんなことはありません。応募者側もきちんと「直接会って人柄などを知ること」を意識して面接に臨みましょう。
面接官側が
採用してやるよ
みたいな気持ちが見え隠れすると応募者にも伝わり、見限られてしまう可能性があります。特にこのご時世、SNSの普及により
採用面接のときに・・・・・・
みたいな情報が拡散されてしまうかもしれません。すると人材が欲しかった組織に応募する応募者が減ってしまい、人材確保したかった組織からすれば本末転倒です。
よって、
面接官・応募者が直接会って人柄などを知ること
が面接の意味となり、人柄を知ることによって
- 応募者が組織にとってふさわしい人材なのか
- 入るにふさわしい組織なのか
を判断することが面接の目的になります。
面接って重要なの?
どの組織も採用面接は重要視しています。採用面接を重要視していなければ時間も費用もかかる採用面接なんてそもそも行わないはずです。
- 履歴書などの書類選考
- 必要であれば学力試験
だけ行えばいい、ということになってしまいます。
が、現実はそんなわけありません。ほぼ確実と言ってもいいくらい、採用面接は行われます。
組織側は直接会って、人柄を見極める事が重要!!
と、思っている証拠です。重要だからこそ、応募者側も面接の対応を練習するわけです。
面接の流れ
基本的な面接の流れを見ていきましょう!!
基本的には面接は以下の3部構成になっています。
- オープニング
- 本編
- エンディング
面接が始まりであるオープニング、聞きたいことを聞く本編、最後の質問や採用時期などのエンディングの3つです。
オープニングでは面接の始まりです。当たり障りのない質問や緊張をほぐすための雑談なども行われたりします。
本論では応募者をさいようするかどうかを決めるための質問がされます。面接官は確認したいこと、応募者は伝えたいことをしっかりと伝えましょう。このパートでは突っ込んだ質問もされます。
エンディングでは採用時期の確認や何か質問はないかなどで面接は締められます。面接官・応募者ともども最後まで気を抜かないようにしましょう。面接の最後の印象は重要です。最後に変な印象を与えてしまうと最終的に「イマイチ」な面接だった、という印象が残ってしまいがちです。注意しましょう。
面接時間は10~30分くらいが多いようです。中には1時間以上面接する場合もありますが・・・
必須の質問
面接にはほぼ必須の質問があります!!
ほぼされるであろう質問を見ていきましょう。
- 志望動機
- 自分の専門分野
- これまでの経験
- 業務内容の理解
- 自己アピール
この5つはほぼされる質問です。ようは定型文みたいなものです。応募者も準備していて当たり前の質問です。この質問によって面接官は何をみているかというと
- 発言内容がエントリーシートと矛盾が無いか
- エントリーシートを丸暗記していないか
という点です。エントリーシートと矛盾した発言は論外ですので筋を一貫させて答えましょう。また、エントリーシートに書いたことをそのまま伝えても意味はありません。エントリーシートに書いてあることはすでに面接官は読んでいます。そのため、エントリーシートに書いたことプラスアルファで伝えましょう。
例えば志望動機で考えていきます。志望動機はその組織の理念だったり、業務内容をきちんと理解したうえで、
- どこに共感を持ったのか
- どんな業務を行いたいのか
などを伝えていきます。理念や業務内容というのは調べようと思えばいくらでも調べられます。そのため、ここで面接官が見ているポイントの一つとして「リサーチ力」があります。調べようと思えば、理念や業務内容以上のことを調べることも可能です。そういったことを調べたうえで発言しているか、というのも確認項目となります。
たくさん調べて、たくさん知っているということはそれだけ本気だという証拠!!
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質問に対する答えを面接官はどうみるか
面接官は応募者の回答をどのようにみているの?
「面接官が質問に対する回答をどのように見ているか」の例を紹介します。
たとえば「人間関係をよくするにはどうしたらいいか」という質問をされたとします。その際、
よくコミュニケーションをとることが大切です
相手の関心があることを話題にあげながら少しずつ会話の頻度を上げていくことが大切です
という2つの回答があったとします。この回答を聞いて面接官は
応募者Aは具体的なことを考えずに言葉にするタイプだな
応募者Bは具体的にイメージして自分から働きかけるタイプだな
というように感じます。このように回答1つで面接官が抱く印象はだいぶ変わってきます。しかし、この質問だけでは応募者の「人間関係」についての勧化方はわかりません。そこで
人間関係において大切なことはなんですか
人間関係がこじれた際、どのような行動をしますか
と、「人間関係」というお題に対し、違った視点からの質問をしてくることもあります。その際にも最初の質問と同様に
応募者Aは具体的なことを考えずに言葉にするタイプだな
応募者Bは具体的にイメージして自分から働きかけるタイプだな
というイメージをもつのか、はたまた
おっ!!今回は応募者Aは具体的なことを話しているな。
とイメージをもつのかは質問に対する回答次第です。
また続けざまに質問が来る理由として「応募者の回答の意図ははっきりさせたい」という点があります。たとえば面接官が「転職理由」に聞いたとします。
転職する理由はなんですか
新たな分野で力を発揮したいと考えたためです
と、応募者から回答されたとします。すると面接官は
いまの仕事に飽きてしまったのか
今の仕事についていけないのか
もっと別の仕事にチャレンジしたいのか
・・・・・
などなど考えると思います。そこで「新たな分野で力を発揮したい」と思った経緯をはっきりさせるために追加でニュアンスを変えた質問をする可能性があります。
新たな分野で当社を選んだ理由はなんですか
新たな分野で力を発揮させたいと考えたきっかけはなんですか
などなど。
このように深堀・視点を変えた質問などを繰り返すことのよって応募者の人柄を確認しているのです。
本音を聞き出そうとしてくる質問
本音を聞き出そうとする質問ってなに?
面接は「相手の人柄」を知り、採用するにふさわしいかどうかを確認するために行われます。しかし、応募者は「面接」の練習を行っています。
この質問をきたらこう返そう・・・
面接は重要なため、対策しているのは当たり前です。特に新卒の場合は面接の練習はたくさんしています。対策された質問ばかりだと、面接官からしたら応募者の人柄が分からず困ってしまいます。
面接官からの質問に対し、よどみなく流ちょうに即回答された場合、面接官は
この回答は準備していたのかな
と考えます。そこで面接官は「考えさせる質問」をすることによって応募者の本質を知ろうとしてきます。「考えさせる質問」というのは応募者側からすると「答えにくい質問」でもあります。
応募者が戸惑いながら、考える素振りをして回答しているのをみると面接官は
おっ!!本音を話しているな。
と、感じます。面接官が求めているのは「本音の回答」になるので、「準備していない質問に対し、どのように答えるのか」は非常に重要になります。
そもそも面接では準備していた質問の回答だけで終わることはありません。準備していない質問こそ、踏ん張りどころです。
また、応募者の素を知りたいため「何気ない質問」というのも重宝します。
休みの時は何をしていますか?
趣味は何ですか?
いま、一番時間をかけていることはなんですか?
などなど。一見何気ない質問ですが、これら回答は応募者の素が出やすくなっています。この質問に対する反応を面接官は見ている可能性が高いです。
ひろゆきさんも自分が面接官だったら「休みの日なにしているか」と質問する、と言っていました。
さいごに
今回は「面接」について、「質問の意図」について考えていきました。質問することにより面接官は応募者の素を知り、組織にふさわしいかの確認をしているということになります。また、応募者は質問を通じて、入社するにふさわしい組織なのかを面接で判別することができます。
今回の記事を通じて、少しでもみさなんの面接が有意義になればと思っています。
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