専門血液浄化臨床工学検定試験を受けてきました。

どんな試験だった?どんな勉強した?
と、いうことで私が実践した勉強法を紹介したいと思います。
試験を受ける前に
- まずはe-learning受講
e-learningは年2回開催されます。e-learning受講可能期間は約一か月です!!

申し込み期間と受講期間がずれているため要注意です!!
e-learning受講ができるようになったらまず初めにすること、それは「受講」ではありません。

はやる気持ちは抑えてまずは「テキストのダウンロード」!!
e-learning受講期間中しかテキストはダウンロードできません。もちろん、試験はテキスト中心に出題されます。

ダウンロードし忘れた!!
なんてことにならないようにまずは「テキストのダウンロード」をしましょう。
- 試験の申込み
申し込み可能期間も短いです。忘れずに行いましょう。
- 試験日を決める
試験は「CBT方式」が採用されています。

CBT方式?
簡単に言うと複数台PCがおいてある施設で自分が受けたい日・時間に試験を受ける方法です。

自分で受けたい日を選べるのはうれしい!!
しかし、もちろん落とし穴もあります。
落とし穴その1 試験可能期間が短い
試験可能日が約2週間です!!

み、短い!!
2週間の中から試験日を決めるため、そこまで自由度は高くありません。
落とし穴その2 予約が取れない
そもそも予約を取るのが難しい問題があります。

どういうこと・・・?
試験日を自由に決められるということは、なるべく最終日に試験を受けたいのが人間の心理です。

ぎりぎりまで勉強したい・・・
私は試験の予約スタートから30分すぎたくらいの時間に予約作業をしましたが・・・

試験最終日に最寄りの試験会場が開いていない!!
という事態に見舞われました。
そうならないように、予約スタート時間にすぐに予約した方が無難かもしれません。
どんな問題がでたの?

どんな感じの問題がでたの?
と、いうことでここからは備忘録。

体感テキストから7~8割!!
基本的にテキストの内容

テキストからどんな内容が出題されるの?
- 凝固系(カスケードは内因系、外因系の両方を覚える必要あり)
- サイコネフロロジー関係
- アフェレシスのリガンド
- 医療機器の分類
- MTBFや定常アベイラビリティなどの計算
- 簡単なクリアランス関係の計算
- 禁忌薬や薬剤の分子量、投与間隔、投与量
- 化学汚染物質の有害作用や種類
- ダイアライザの機能分類(血流量など、測定方法まで)
などなど。幅広くかつ細かいところまで出題されると思います。

テキストの内容は細かいところまで全部覚える気概で!!
テキスト外からも出題される

もちろんテキスト外からも出題されます!!
- 診療報酬関係(特に変更になったor追加になった項目はテストに出やすいと思います。)
- 腹膜透析
- 在宅透析
- 災害関連(BCPやCACATTTなど)
そこまで多くは出題されませんが血液浄化関連の潮流は把握しておいた方がいいかもしれません。

個人的には水処理関連がたくさん出そうだなと思っていました。
使ってよかった参考書

以下、個人的に使ってよかったと思う参考書です。
- 血液浄化とそれを支える基盤技術

マニアックなところまで記載されているため、読んでいて面白かったです
- 腎と透析92巻2022年増刊号 腎代替療法のすべて

やはり圧倒的なボリュームが魅力的でした。腹膜透析や腎移植関連はこのテキストのみの勉強でした。
- ICU/CCUの急性血液浄化療法の考え方,使い方 ver.2

CRRTやアフェレシスの勉強のために購入。でしたが、基本的にはアフェレシスの項目を重点的に読みました。
ガイドライン関連

やっぱりガイドラインは外せません!!
試験を作成する上でも「ガイドライン」からの出題は欠かせないと思います。

私が読んだガイドラインはこれ!!
日本透析医学会のガイドラインです。
ここに乗っているガイドラインは基本的に全て一読しておく必要があると思います。

CKD-MBDや腎性貧血関連のガイドラインはテキストより詳細に載っているため、すごく勉強になりました!!
また、CKDのガイドラインをしっかり読むか、と思って下記書籍も読みました。
どんな勉強法をしたの?
上記資料たちを片手にどんな勉強をしたのか、を紹介します。
テキストの流し読み
まずはテキストを一通り読みました。

じっくり、ではなく流し読み程度です。
よし、「覚えるぞ・理解するぞ!!」という気持ちではなく「どんなこと書いてあるかな」という気持ちで読みました。
e-learning受講
一通り読んだあと、e-learning受講です。

e-learningで話しているけど、テキストには載っていない!!
そんなことも多々あります。テキストに載っていないことを書きこみました。

後から読んでも分かるように!!
テキストの流し読み(再び)
またまたテキストの流し読みです。

e-learningで話していた内容も含めて流し読みです。
流し読みをして「e-learningの復習」をしました。

と、言ってもまだまだ流し読み程度です。
参考書流し読み
先に紹介した参考書の流し読みです。

同じ内容でも書き手が違うと、表現の仕方も変わってきます
ここで「なるほどなー」と思うことが多かったです。
ガイドラインの熟読

ついに熟読!!
ガイドライン関連を熟読しました。熟読したのは以下の通りです。
※慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドラインは「CKD-MBD2024 素案」を読んでいました。
流し読みのループ
ガイドラインを熟読した後は
- ガイドライン
- 参考書
- テキスト
をひたすら流し読みです。

なんども流し読みしていると、意外と内容を覚える・理解してきます
最後は気合の暗記!!

テストが近くなったら気合いの暗記をしました。
やっぱり寝起きが一番覚えられるため、試験前だけ朝活をしていました。
いつもより1時間はやく起床して「気合の暗記」です。

朝暗記、寝る前流し読み!!
おわりに
というわけで、専門血液浄化臨床工学検定試験を受けてきた備忘録的な記事になります。

ちなみに、ちまたで発売されている「予想問題集」は購入しませんでした。
別に落ちてもいいや、という精神だったので・・・
使用していませんが「予想問題集」はあると便利だと思います。どんな問題が出るかなど、試験を受ける前に肌感覚として触れたほうが試験は受かりやすいと思います。

お金に余裕があれば購入もあり!!
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