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日本集中治療医学会:医療安全セミナーはためになる

学会・セミナー
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2022年、日本集中治療医学会の「医療安全セミナー」を受講しました。

その時の話をしていきたいと思います。

なぜ受講したの?

単純に「医療安全」に興味があったためです。

臨床工学技士として業務する以上、医療安全は切っても切り離せないと思っています。

更に、「ヒトは間違えるもの」であるため、医療がある限り「医療安全」もあり続けると思っています。

そんな考えを漠然と考え、参考書を読むなどして、自分でなんとなく勉強をしていました。

↓医療安全関連の使用した参考書です。

また、近年話題になっている「集中治療」。

その「日本集中治療医学会」がセミナーを開催してくれるなら参加するっきゃない!

と思って受講しました。

どんな内容?

タイトル

「現場が主役、みんなで作ろう安全文化 (基礎編)」

目的

本セミナーでは、集中治療室において安全な医療を提供するために集中治療室に勤務する全ての医療者が取得しておくべき医療安全に関する基礎知識を学びます。本セミナーを通して、集中治療室における医療事故を防止し、安全で質の高い医療やケアが実践できる医療スタッフを育成することを目的としています。

形式

e-learning配信2022年6月1日~6月30日まで

内容

  • 医療安全の基本を確認しよう!
  • 集中治療室における安全管理について
  • チームで作る安全文化

費用

日本集中治療医学会 会員:2,000円(税込) 税込み 非会員:3,000円(税込)

会員で2000円、非会員で3000円のため、他のセミナーや講習会と比べるとお財布に優しいと思いました。

また、個人的にはe-learning配信がとてもうれしかったです。

現地開催だと、開催場所に行かなければなりませんしリアルタイムWeb配信だと、結局休み希望を入れなければなりません。一方e-learning配信だと、期間内であれば自分の好きな時間に受講ができ、なおかつ、確認テストがあるため、「きちんと受講しなきゃ」という気持ちにさせられます。確認テストを合格しないと「受講証明書」が発行されないため、頑張ろうという気持ちにさせられます。

学会等をweb参加すると、「後で聞こう後で聞こう」と思って結局あまり聞かなかったりするんですよね。

人間、ある程度の強制力ってやっぱり必要だなと思います。

受講してどうだった?

基礎編だけあって基礎的な内容が多かったです。

逆を言えば医療安全を勉強したことがない人も理解しやすいように思えました。

私が特に興味をそそられたのは「集中治療室における安全管理について」の講義です。

現場に即したセイフティーⅠ・Ⅱの考え方、医師の立場で安全管理についての話でした。

最初は

セイフティーⅠ?セイフティーⅡ? なんだそれは?

と思っていました。

が、講義を聞いてまさに目から鱗でした。

詳細は省きますが

セイフティーⅠ:失敗や危険に着目して、それらを減らす考え方

セイフティーⅡ:うまくいっていることに目を向け、それを推し進める

危険」に目を向けるか「成功」に目を向けるかの違いになります。

今まで私は医療安全と言えばセイフティーⅠだと思っていました。

起きてしまった事象を解析・分析して、危険を減らす考え方

「RCA」や「なぜなぜ」もセイフティーⅠになりますね。

一方、セイフティーⅡは「成功」を増やす考え方。

最終的な目的は同じでもアプローチの仕方が全く逆の考え方に衝撃をうけました。

そして、セイフティーⅡの考え方は非常に大事だと思いました。

どうしても発生してしまった事象について原因解析・分析をすると事象を発生させてしまった側の人はネガティブになってしまいます。

それに対してセイフティーⅡのようにうまくいっていることに目を向け、それを推し進めるやり方ではいいところ探しになります。

いいところを探すためポジティブな考え方だと思いました。

そしてこれは「コーチング」の考え方にも似ているなと思いました。

「悪いところを叱るより、いいところを指摘してあげる。」

セイフティーⅡのような考え方を新人教育にも取り入れようと思いました。

しかし、セイフティーⅠとセイフティーⅡ、どっちがいいとかの話ではなく、どっちの考え方も重要であり、適材適所で使い分ける必要があるということです。

そういえば、セイフティーⅠとセイフティーⅡは「レジリエンス」に包含される言葉みたいですね。

そこで思い出したのが2019年度の日本集中治療医学会の医療安全に関する教育講演で「レジリエンス」について話していたな、と。

何故思い出したかというと、その時におすすめしていた「レジリエンス」に関する本(というか雑誌)を購入していたからです。

購入してもパラパラ見た程度でしたが。

↓2019年度の日本集中治療医学会の教育講演ででていた「レジリエンス」の本

医療安全界隈ではレジリエンスの考え方が注目されているのでしょうか。

さいごに

「医療安全セミナー」を受講したお話でした。

他のセミナーと比べて値段が安く、特に「セイフティーⅠとセイフティーⅡ」については目から鱗でした。受講してよかったなと思うと同時に「レジリエンス」についても勉強しようかなと思いました。

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