日本集中治療医学会ICUセミナー(初級)を受講しました。その感想。
なぜ受講したの?
2022年度から「集中治療専門臨床工学技士」の制定など、昨今話題の「集中治療」。
その「集中治療」を勉強するには、やっぱり「日本集中治療医学会」主催のセミナーだ!!
特に本セミナーは「臨床工学技士」以外の職種のセミナーが多数開催されるため、「多職種連携」を学ぶためにもセミナー受けるか。
と思ったのが本セミナーを受講した理由です。
ただ、医療安全セミナーと同時期開催のため、参加するか悩みました。
医療安全セミナーについて↓
どんな内容?
タイトル
「ICUセミナー(初級)」
目的
- ICUで提供される疾患の病態・治療を理解し、早期からPICSを予防する介入を検討できる知識・技術を習得する。
- 日常の業務における疑問が解決でき、臨床現場でそれぞれの役割を果たすことができるよう学びを深める。
形式
e-learning配信2022年6月1日~6月30日まで
内容
- ICUでの患者管理
- 周術期患者の観察・管理1~開心術後~
- 周術期患者の観察・管理2~開腹術後~
- 周術期患者の観察・管理3~開頭術後~
- 人工呼吸療法が必要な病態の理解と管理
- 透析療法
- 機械管理とピットホール
- 栄養管理
- 早期離床
日本集中治療医学会 会員 : 8,000円(税込) 非会員:10,000円(税込)
医療安全セミナーと比べると若干お高くなっています。
しかし、1講義1時間と考えると60分×9講義と考えるとお得かもしれません。
以前は3日間や2日間のセミナーだったみたいですが、最近はe-learning形式になりました。2~3日、講義を受けに行くのは非常に難しいため、e-learning形式はありがたいです。
※前に本セミナーを受けようかなと思ったことがありましたが、2~3日もお休みをもらえない過去がありました。
しかし、e-learning形式になってからテキストがなくなったのは少し残念です。
受講してどうだった?
本セミナーは「開心術」、「開腹術」、「開頭術」後の管理についての講義があります。
術式ごとに講義が分かれている点がとてもよかったです。
とくに臨床工学技士だと人工心肺やECMO等、「開心術」後の管理に関わることが多いと思います。しかし、「集中治療」の観点の場合、「開腹術」、「開頭術」ももちろん含まれます。
そのため、「開腹術」、「開頭術」の管理が苦手という方も多いのではないでしょうか。
事実、私も苦手でした。
しかし、なかなか「開腹術」、「開頭術」後の管理について学ぶ機会がなかったため、本セミナーで勉強できてよかったと思います。
「人工呼吸療法が必要な病態の理解と管理」、「透析療法」、「機械管理とピットホール」に関しては、「集中治療」に関わる臨床工学技士であれば少し内容が簡単だと思います。
しかし、これから「集中治療」に関わる方にはおすすめだと思います。
さらに「栄養管理」、「早期離床」の講義がある点はうれしかったです。
本セミナーの目的が「早期からPICSを予防する」であるため、「早期離床」の講義がるのは必然だと思います。が、やはり「早期離床」を始めるうえで臨床工学技士は非常に密接にかかわるのではないかと思います。「集中治療」のためCRRTなどの生命維持管理装置をしようしている可能性が高いため、勉強になりました。
「栄養管理」についても講義も熱いです。
むかし、集中治療の「栄養管理」についてどう勉強すればいいかわからず「呼吸器ケア」の「人工呼吸患者の栄養管理」を購入して勉強したのは記憶に新しいです。
※いまは「呼吸器ケア」ではなく「Respica」に変わっています。個人的には「Respica」のほうが好きです。
「Respica」雑誌はこんなの↓購読しようかな。
「集中治療室」に入室している患者さんは低栄養である場合が高く、早期栄養管理は必須ですが、非常に苦手だったため「栄養管理」の講義は一番勉強になりました。
- IUCセミナー(初級)はこちらから。
さいごに
本集中治療医学会ICUセミナー(初級)は毎年開催されており、ICUセミナー(中級)もあります。中級は敗血症やARDSに関するセミナーになります。
ICUセミナー(中級)も受講してみようかと思います。
- ↓ICUセミナー(中級)のおはなし
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