「医療機関における安心・安全な電波利用推進シンポジウム」を受講しました。
その時のお話。
「医療現場の電波」について、学校や現場などで習うことって実は少ないのではないでしょうか?しかし、電波関連のトラブルはよく発生します。
医療用テレメータや生体情報モニタの波形がセントラルモニタに表示されない
臨床工学技士が病棟に一番呼ばれるトラブルだと思っています。
しかし、その「電波管理」についてどこで勉強すればいいんだ!
と、思ったことのある方、本シンポジウムは必見だと思います。
どういう内容?
そもそも「医療機関における安心・安全な電波利用推進シンポジウム」をご存じでしょうか。
「医療機関における安心・安全な電波利用推進シンポジウム」は総務省と電波環境協議会共催で開催されています。
電波環境協議は主に医療現場の電波について取り扱っています。
- 医療機関における電波利用機器に配慮した建築ガイドライン
- 医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き (改定版)
- 医療機関における電波利用の状況を継続的に確認するとともに、安心・安全に電波を利用するための適正な電波利用推進に向けた施策に生かすことを目的として、電波環境協議会の「医療機関における電波利用推進委員会」と協力しアンケート調査
などなど。医療現場の電波に特化した内容ですね。
下記リンクになります。興味のある方は是非、ご確認ください。
さて、本シンポジウムも「医療現場の電波」に的を絞っています。
医療用テレメータや生体情報モニタはもちろんのこと、医療現場のwifiや無線LANなどにも言及されています。
では、開催概要を見ていきましょう。
開催時期:はだいたい3月ごろ
開催形式:オンデマンド形式
参加費:無料
下記資格のポイントも得られます。
•MDIC(医療機器情報コミュニケータ)認定制度
•認定ホスピタルエンジニア
•臨床ME専門認定士制度
•日本臨床工学技士会 認定制度(単位付与区分:医療機器)
内容は
「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改定版)」に関する解説や各メーカーの電波に関するお話などなど。
ちなみに「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改定版)」
これ、めちゃくちゃ分かりやすいです。
「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」は最初2016年に公表され、2021年に改定されました。
自分もこれを読んで電波について勉強しました。
正直、これ読んでおけば代替医療現場の電波については大丈夫じゃないかと思ってしまいます。
医用テレメータの概要やアンテナ(日本光電のマルチホイップアンテナとフクダ電子の漏洩同軸ケーブル)についてや混信、電池切れ、他機器からのノイズなど電波管理について網羅されています。
そして、それらについて分かりやすく解説してくれる本シンポジウム。
今後、アンテナも含めた電波管理が必須になります。
その管理をする前段階の知識として本シンポジウムを受講はありだと思います。
また、各資格の更新ポイントをもらえるのは非常にうれしいです。
しかも、無料で、です。
無料ならとっつきやすいのではないでしょうか。
さいごに
「医療機関における安心・安全な電波利用推進シンポジウム」について紹介しました。
毎年3月に開催されているため、興味のある方は是非、3月に受講してみてください。
コメント