近年、新型コロナウイルスの影響もあり滅菌・消毒に関する関心が高まってきたのではないかと思います。
私は滅菌業務をほどほどに行っていました。しかし、滅菌・消毒に関する知識と言えば国家試験での知識+α程度。
そのため、第2種滅菌技士を受けることにより、滅菌・消毒の知識を高めようと思い受験を決めました。
第2種滅菌技士って??
滅菌業務の中心は長年滅菌業務を行ってきた医療職員が縁の下の力持ちとして行ってきました。その現状を変えるべく、「第2種滅菌技士」が誕生したそうです。
詳細は日本医療機器学会のリンクへ。
どんな講習会?どんな試験?
講習会終了後、試験が行われます。
講習会は9:00-17:00ごろまで行われ、その後にテストのため、非常に疲れます。
しかしテストは選択問題であり、
- 持ち込み可
- 講習会中に大事なところ(テストにでるところ)など教えてくれる
のため、しっかり講習会を聞いていれば落ちることはない試験だと思います。
講習会に関してもオートクレーブ滅菌やEOG滅菌、過酸化水素プラズマガス滅菌や各種消毒液についての講義が実施されます。
私が講習会を聞いたときに印象的だったのは
世界的にはオートクレーブ滅菌が主流でほとんどオートクレーブ滅菌が行われているが、日本ではまだまだEOG滅菌の数が多い
という話です。
正直目から鱗でした。
私の中で滅菌と言えばEOG滅菌でした
オートクレーブ滅菌が主流な理由は
強い毒性があるEOGを用いる滅菌方式よりも毒性がないオートクレーブ滅菌のほうが安全性が高いため
だそうです。
なるほど、たしかに!!
講習会の最初の講義でこのような話を聞けたため、1日楽しく講習会に参加することができました。
また、国家試験の時に勉強した内容より詳しく教えてくれるため、特に滅菌についての知識が非常に深まりました。
事前勉強は必要?
ある程度知識があれば事前勉強は必要ないと思います。
※ちなみに私は事前勉強をしました。
しかし、勉強したといっても講習会受講前に1度「改訂第5版 医療現場の滅菌」の本を1回読んだだけでした。
この本です。今は新しくなって、たぶん第六版です。
本書は滅菌・消毒に関して網羅的に記載されています。本書1冊で十分だと思います。ただ、事前に1回読んでおくだけで、講習会の時の理解力は段違いだと思います。
むしろ試験中は持ち込み可ゆえ「テキスト」から探す作業が大変です
試験時間事体は短いため、持ち込み可だからと油断していると時間が足りなくなる恐れがあります。よって
テキストは読んでおくことが無難!!
そして、テキスト事体は「各自購入」のため、注意が必要です。
さいごに
私は新型コロナウイルスが流行する前に第2種滅菌技士を受講しました。
そのとき、違う会場(パシフィコ横浜)で冬スポが開催されていたため、お昼休みはご飯も食べずに冬スポ会場にいました。
※もちろん、講習会はしっかり受講しました。
それでも合格できたため、難易度は優しいと思います。
ちなみに現在は滅菌業務に携わっていないため、資格の更新はしませんでした。
しかし滅菌業務に関わっていなくても、たとえば院内の「感染対策室」と関わりがあったりすると、医療機器の滅菌・消毒などについていろいろと相談されるため意外と重宝します。
講習会で勉強できて、そのままテストを受け「第2種滅菌技士」になれるため、
滅菌・消毒について勉強したいという方におすすめの資格になります。
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