呼吸治療専門臨床工学技士の試験を受けました!
呼吸治療専門臨床工学技士って合格率が低く、過去問もない、そんな状況のため

何勉強すればいいの?
と、思うことは多々あると思います。
実際、私も思いました。
そこで、私が実践した勉強法を紹介したいと思います。
まずはe-learning受講
呼吸治療専門臨床工学技士の試験を受けるにあたってまずは「e-learning」受講が必須です。
年2回機会があるうち、1回1ヵ月間、受講することができます。1ヵ月間、みっちり受講しましょう。私は、受講する前に各単元を読んでから受講しました。
読んでからやったことは

ひたすらテキストに書き込む!!
です。
「e-learning」からテストまで期間があくため、

テスト前にテキストは絶対に見返す!!
と思いました。その時にテキストに書いたることがわからなくならないようにひたすらテキストに書き込みました。

今はテキストが紙ではなくPDFだと思うので、印刷した方が無難だと思います
※ものすごい量があると思いますが。
「e-learning」で言っていた言葉、テキストに載っていないスライドなどなど。ひたすらテキストに書き写しました。1ヵ月しか聞けないので、みっちり聞きましょう。
学会を利用する
ガイドライン系の勉強、臨床よりの勉強をするのであれば学会を利用するのが良いと思います。最近はライブ配信、オンデマンド配信があるため、会場に行かなくても聞ける点が良いです。
私は
- 日本集中治療医学会
- 日本呼吸療法医学会
この2つを利用しました。
特に呼吸療法医学会がおすすめです。教育講演やシンポジウムが多数あり、基礎的なところから応用まで勉強できます。特に教育講演はガイドラインの話が多かったりするので勉強になります。実際、私はオンデマンド配信された呼吸療法に関するところはたくさんみてノート作りました。
どんな問題?
どんな問題がでたかの備忘録です。毎年問題は変わると思いますが、参考にはなると思います。

テキストからは6~7割くらいでた印象です
症例問題
症例に関しては多数出題されました。
COPDの増悪、肺塞栓症とか。診断から治療までの流れで5問とか、そういう感じ。

診断では血液データやエコーなど、どの所見で異常がでているかといった具合です
自分が受けた時はグラフィック波形とか出なかったけど、多分出そうだと思います。X-Pの画像所見問題は出ませんせしたが、出てもおかしくないと思います。

X-P関連は用語などが出ました。
ガイドライン
- 酸素療法のガイドライン
- ARDSのガイドライン
- NPPVのガイドライン
ここら辺は抑えておく必要があると思います。
2021年にARDSのガイドラインが変更になっていたので2022年度にうけた際、絶対でると思っていました。案の定出題されました。

SpO2のガイドラインは下記にまとめてあります。ここのガイドラインは覚えておきましょう。
急変対応
気管挿管に必要な物品や薬剤、新生児が倒れていた時に行うべき処置など、急変対応に関する問題は数問出た記憶があります。
計算問題
- 予測体重から一回換気量を計算する問題
- デリバリーO2
- CaO2
このへんが出たと思います。

一回換気量の式を覚えるのが大変、表を覚えるのが大変な場合は、最低限自分の予測体重を覚えておきましょう。
医療安全
医療安全の問題はテキストからのみ出題されました。テキストに書いてあることは最低限覚えておいた方がいいと思います。
出るかもと予想したもの
診療報酬関係は出るかも、と予想していたのですが、自分が受けたときは出ませんでした。
SAT、SBTの加算が付いたタイミングだったので出そうだったんですが・・・。
最近の動向として
- P-SILI
- メカニカルパワー
- 経肺圧
これら、出るかなーと思ってましたが出ませんでした(たぶん)。
P-SILIあたりは出てもおかしくないと思ってます。
慢性期より急性期の問題が多かった印象です。
ちなみに

ネブライザの薬剤は時間があったら覚えよう。
と思いつつ、時間が無くて捨てましたが、しっかり出ました。
実際に使用した参考書

正直講習会のテキストだけだと足りないと思います。
もちろん、講習会のテキストから出るため読み込むことは重要です。しかし、講習会テキストだけだとちょっと不安です。
そこで、何冊かテキストを購入して(または持っていたもの)読みました。

実際に使用した参考書を紹介します!!
ウエスト呼吸生理学入門:正常肺編 第2版

呼吸生理といえばこの本!!
呼吸生理と言えばコレだと思います。

講習会テキストもこの本から多数引用されています。
つまり、呼吸生理はこの本から出題される可能性が高い?
これ一冊あれば呼吸生理は大丈夫だと思います。
※私がもっているのは第1版ですが、大きな変化はないと思います。
こういうことだったのか!! ECMO・PCPS
正直ECMOが苦手だったため、簡単そうなヤツ読もうと思って買ったのがこれ。

非常に分かりやすい。基礎的なことはこれ一冊で十分かも。
INTENSIVIST Vol.10 No.3 2018 (特集:人工呼吸器)
人工呼吸器全般について記載されています。
特にモード関連の説明は熱いです!
呼吸器ジャーナル Vol.69 No.4 呼吸器救急と呼吸管理
症例の勉強はこの本でしました。
「人工呼吸器」以外の症例管理も載っているため、読んでおいて損はないです。

実際、これ読んでいたおかげで分かった問題もあります。
Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 循環・呼吸編 改訂版〜内科疾患の重症化対応に自信がつく!
集中治療専門臨床工学技士が新設されたため、

問題傾向が集中治療よりになるかな。
と、思い集中治療系の本を1冊読んでおこうと思って読んだ本。
人工呼吸器の話もあってお得。肺塞栓症例も記載されているため、非常に役立ちました。
本当は教わりたかった ポータブル胸部X線写真の読み方 サクッと読めて、ガツンとわかる7日間特別講義
胸部画像診断系が苦手に苦手だったためこの本で勉強。
初学者でも普通に分かりやすかったです。

画像系の勉強はこの本とテキストのみです!!

私が読んだことがある「人工呼吸器」関連の本を(すべてでは無いですが)まとめています。興味のある方はどうぞ。
勉強時間はどれくらい?
呼吸治療専門臨床工学技士を受けるためにしたしっかりとした勉強は3か月くらいです。
- 講習会のe-learningで一か月
- 日本呼吸療法医学会のオンデマンド配信で一か月
- 参考書類で勉強を一か月
です。
それ以外の期間はちょろちょろ参考書読んだりしたくらいです。
が、この3か月は割としっかり勉強したと思ってます。

ラスト一か月でノート5冊つかいました笑
さいごに
私がした「呼吸治療専門臨床工学技士」の勉強法の紹介でした。
たぶん、他の人と勉強法が違うのかな、と思い記事にしました。
これから受ける皆さんの参考になればと思います。
人工呼吸器関連の論文紹介
- 【人工呼吸器】EIT【論文】
- 【人工呼吸器】R/I比【論文紹介】
- 【人工呼吸器】NAVA【論文置き場】
- 【人工呼吸器】メカニカルパワー関係【論文】
- 【人工呼吸器】ドライビングプレッシャー:ΔP【論文】
- SpO2の管理はどのくらい?【論文・ガイドライン】
- 【人工呼吸器】P0.1,ΔPocc【論文】
- 【人工呼吸器】経肺圧【論文】
- 【人工呼吸器】PMI(Pmus Index)【論文】
- 【人工呼吸器】AOP【論文】
- 【人工呼吸器】SBT【論文】
- 【酸素療法】HFNC【論文紹介】
- 【人工呼吸器】Vcap(Volmetric Capnography)【論文】
- 【人工呼吸器】VIDD【論文紹介】
- 【人工呼吸器】人工呼吸器の不同調(非同調)
- 【人工呼吸器】リバーストリガー【不同調】
- 【人工呼吸器】PAV【換気モード】
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