仕事など日々生活をしている中で

なんで分からないの!!
という場面、多くありませんか。

言ったことは一度で覚えて!!

なんで分からないの!!
こんな言葉を言ったり言われたり。
コレは相手に言いたいことが伝わっていないことが原因で発生しています。

なんで伝わらないの?
それには様々な原因があります。今回は「なぜ話が伝わらないのか」について考えていきたいと思います。
「伝える」と「伝わる」の違い

「伝える」と「伝わる」って何が違うの?
「伝える」と「伝わる」は似て非なるものです。
「伝える」は伝え手が主体であるのに対し、「伝わる」は聞き手が主体です。

どう違うの?
「伝える」は伝え手が主体なため、聞き手である相手に「伝える」という行為をした時点で目標達成です。一方「伝わる」は伝えられたことに対して聞き手が理解することで「伝わる」が達成されます。

では「伝える」目的を考えていきましょう
伝える目的は、「伝えたいことを伝え、相手に理解してもらうこと」です。つまり、相手に理解してもらえなければ「伝える」意味はないということになります。

伝えることの重要性
自分の意思や思考を相手に伝えるのは非常に重要です。

なんで?
「上司へのゴマすり」で考えてみるとわかりやすいです。
例えばあなたが寡黙に一生懸命仕事をしているのに対し、ゴマすりをしている人のほうが何故か評価が高いことはありませんか。

一生懸命仕事しているのにどうしてアイツだけ・・・・
と、思うことも少なくないと思います。では何故「ゴマすり」をしているほうが評価が高くなってしまうのでしょうか。
ゴマすりをしているということはその人の意思や思考(本心かどうかは分かりませんが)を上司に伝えているからです。一方あなたは寡黙に業務をしているため、上司へ意思や思考を伝えていません。
伝えていないのですから、伝わらないのは当たり前です。

言わなくても行動を見ていれば伝わるでしょ!!
と、思うかもしれませんが「言わないことは甘え」です。損しかありません。行動を見て伝わるのであれば、言語は必要ないはずです。行動を見て伝わらないからこそ、言語が発達したのです。

まずは、積極的に伝えましょう!!
伝える量と質

言ったことは一度で覚えて!!
よく聞く言葉です。が、そもそも言ったことを一回で覚えるなんで芸当、私にはできません。一回で覚えられるならマニュアルはいらないし、メモを取る必要もありません。そのため、分かるまでの反復が大事です。

伝わらない理由は伝えている「量」が足りないから
めんどくさいかもしれませんが、分かるまで伝えてあげましょう。しかし、いたずらに回数を増やせばいいわけではありません。自慢話だったり、ネチネチと言われたりすると聞き手側は

・・・・・・・・はぁ・・・
とネガティブな印象しか受けません。

伝える質について見ていきます!!
良し悪しには「比較」が大事
例えばAという製品をプレゼンしたいとき、どうすればいいでしょうか。Aのスペックだけをズラズラと話せば相手に伝わるでしょうか。

たぶん、伝わらないと思います。
では、なぜ伝わらないのでしょうか。
製品の良し悪しを評価するとき、比較対象がなければ
本当にいい製品なのかどうか
は分かりにくいからです。確かに、その商品分野に対して深い知識があればスペックだけみれば良し悪しが分かるかもしれません。が、そこまでの製品知識があればカタログの一つでも渡してあげれば事足ります。

ほとんどの人が深い製品知識を持っていない
という前提を理解しておくことが大切です。

製品知識を持っていない人に対するプレゼンはどうすればいいの?
それは「比較」することです。
同業他社の「B」という製品と比べて
- 優れているのか
- 劣っているのか
を伝える必要があります。

Bという比較対象があれば、優れているか、劣っているかが一目でわかります。

他社の製品以外に比較対象はないの?
それは「自社の製品」です。例えば一世代前の製品との「比較」です。一世代前の製品と比べて優れていることを伝えてあげればいいのです。この「比較」が
一世代前ではできなかった機能が現行の製品だとできるようになった
など、変化の振れ幅があればあるほど、わかりやすい比較になります。


ほかにはどうやってアピールすればいいの?
それはプラスの要素で修飾してあげることです。

どういうこと?
例えばAという製品に対して
- 開発まで〇年
- 今までにない新機能
などのプラスの修飾語でスペックを補完してあげるのです。


プラスの修飾は使いすぎるとくどいため注意しましょう
劣っている点もあることを理解する
Aという製品とBという他社の製品を比較する際、Bに劣る点があることに注意しましょう。

どういうこと?
すべての点で製品Aが製品Bより優れていれば、市場には製品Aしかないはずです。しかし、そんなことはありません。製品Aも製品Bも流通しているハズです。ということは、「製品Aは製品Bに劣る点」がある、ということになります。そして、「劣る点」が分かっていれば、それをしっかりと伝えてあげることも大切です。

なんで?
たとえばセールスマンから

この製品Aは○○○○という点が売りになります。××××という点も優れており、△△△△や◎◎◎◎という機能も評判が良いです。
みたいなことを言われたらどうでしょうか。

本当に私のためを思ってセールストークしているのかな・・・?
と、思うかもしれません。一方

この製品Aは○○○○という点が売りになります。××××という点も優れていますが、製品Bと比べると△△△△は劣っています。
と、劣っているところも伝えてくれたら

本当に私のためを思ってセールストークしているんだな
となります。そのため、あえて劣る点を伝えることも大切になります。
さいごに
今回は「伝える」と「伝わる」の違いについての記事になります。普段から「伝える」と「伝わる」意識しておかないと、

前に言ったじゃん!!なんでわからないの!!一回で覚えてよね!!
みたいな発言が飛び出してしまうかもしれません。しかし実は「伝え方」が悪く、「伝わっていない」のかもしれません。
伝えることの最終目的は相手に伝わることです。

なんか伝わってないなー
と感じたら、この記事を参考にしていただければ幸いです。
参考図書
- バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則
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