日本集中治療医学会ICUセミナー(中級)を受講して
なぜ受講したの?
本セミナーの前段階である集中治療セミナー(初級)を受けたことがきっかけです。
集中治療セミナー(初級)がおもしろかったため、中級であるこのセミナーも面白いんじゃないか、と安直にも思ったため受講しました。
↓ICUセミナー(初級) の記事
どんな内容?
タイトル
「ICUセミナー(中級)」
目的
- ICUで提供される疾患の病態・治療を理解し、早期からPICSを予防する介入を検討できる知識・技術を習得する。
- 日常の業務における疑問が解決でき、臨床現場でそれぞれの役割を果たすことができるよう学びを深める。
形式
- e-learning配信2022年9月1日(木) ~ 2022年9月30日(金)まで
内容
- 敗血症の病態
- 敗血症治療における薬物療法
- ARDSの病態
- ARDSの呼吸管理
- 神経集中治療
- 循環補助装置のしくみと管理
- PICSをチームで回避する
- ICUにおける家族ケア
費用
- 日本集中治療医学会 会員 : 8,000円(税込) 非会員:10,000円(税込)
本セミナーはe-learning形式であり、講義資料はもらえません。
そこが個人的には残念です。
以前は資料も配布されていたようですが、今回はキーワードのまとめみたいな資料だけです。そのため、すこしさみしいです。
受講してどうだった?
ICUセミナーの名に恥じぬARDSと敗血症がメインの本セミナー。
ARDSの治療戦略はセミナーでよくありますが、意外とARDSの病態については少ないです。そのため、ARDSの病態は勉強になりました。
また、ARDSのガイドラインが改定されたばかりのため、改定内容も踏まえた内容でした。日本呼吸器学会や日本呼吸療法医学会でも取り上げられている最新のトピックもポイントが高いです。
敗血症についは言わずもがなのため、今はPICSとICUにおける家族ケアの2つを紹介。日本集中治療教育研究会がだしているINTENSIVISTでも取り上げられている「長期予後」、ここに関係してくる最近話題のテーマ。
この辺の内容って学校でもなかなか教えてもらえず、セミナーも少ないため、勉強になりました。もちろん救急・集中治療における終末期医療に関するガイドラインについても触れられています。
↓救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン
事例をもとに、
- 終末期の患者さんに対する対応は?
- 家族への対応は?
- 医療者はどうする?
などなど、状況がイメージしやすかったです。
さいごに
今回は集中治療セミナー(中級)について書きました。
やっぱり、学会が運営するセミナーは面白いと思いました。
イメージ的には学会の教育セミナーみたいな感じです。
興味がある方は是非。
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